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元ベンチャー企業CIOにして、自称LOHASのカタリスト。日々のロハスな出来事をエッセイにしてみるつもりですが、全然関係ないことも一杯書いてるような気がする。


by lohasway
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直して使う

この間、お気に入りのリーガルの靴のソールがかなりへたっていたので、修理に出してきた。直すか、買い換えるか。
お店の人にも色々相談して、同じデザインのものは既に販売終了であることと、
修理費が買ったときの価格に対して納得できる範囲であることを確認して、お願いした。

一月ぐらいかかるそうだが、あともう数年履けるかと思うと、ちょっとうれしい。
逆に、もう少しこまめにメンテナンスしてれば、もう少し修理費も安くすんだかなと反省。

靴は、手入れはできても自分ではなかなか直せないが、
日用雑貨にしろ、電化製品にしろ、基本的に自分で色々メンテナンスするのは大好き。

動物占いでは、「狼」なのだが、「回っている洗濯機の中をじっと見るのが好き」と
書かれていて、「その通り!」と妙に納得してしまったりする。
たぶん親父の影響なのかな。
子供の頃から親父の見よう見まねで、車やバイクのメンテはもちろん、
家の中の家電は壊れてなくても中身が知りたくて、一通り分解したことがある。
たまに元に戻せなくなって、母親に何度か叱られたりもした。
父はそれに対して一切なにもいわなかったが。

自転車のパンク修理したり、包丁を研いだり、骨の折れた傘を直したり。
裁縫も結構好きだったりして、とれそうなボタンはもちろん、
ズボンの裾丈、自分で直したり、指先に穴の開いた靴下繕って直したり。
貧乏くさいといわれるかもしれんが、
そうじゃなくて、お気に入りのものはできるだけ長く使いたいのよね。

何かものを修理直している時間て、昔からものすごく幸せな時間のひとつだな。
ちゃんと元通りになって、再び使えるようになると、それだけでうれしい。
誰かに喜んでもらえたりすると、さらにうれしくなる。

そんな私にとって、最近の家電ほどつまらんものはない。
あまりに小型集積・システムLSI化されて、基盤にスイッチやダイアルもついてなく
どのパーツが何の役割をしているのかが、見た目で非常にわかりにくくなっている。

そんでもって今のご時世、修理とかも結局プロにお願いしても、
大体は壊れたモジュールの部分を取り寄せて丸ごと交換するのような形が今の主流。
まあ、企業としては技術や知識のあまりない人でも間違いなくできるようにしたいんだろうが、
なんだかなあ。そんなんやったら俺でもできるやん。
パーツだけよこせ。それで、技術料とか出張費とか取るなよとつっこみたくなる。

それでまたこのご時世、部品取り寄せて直すより、新品買った方が安いよ、
と時々いわれたりすると本当に悲しくなる。なんじゃそりゃ。

物作り日本、それでいいのか。

お父ちゃんが、自分の子供達にちゃんと教えておきたいことのうちのひとつ。
直す喜び。
まさに「もったいない」精神だな。
壊れても、痛んでも、ちょっと修理してあげれば、まだまだ使えるかもよ。
お気に入りのものならなおさらでしょ。

決して使い捨てな文化だけは教えたくない。
by lohasway | 2008-11-01 23:56 | ゆとりの時間